「ありがとう料理」とは

いただきます──食べ物のいのちに感謝するありがとう。
ごちそうさま──作ってくれた人へのありがとう。
食べてくれて──大切な人と、自分の身体へのありがとう。
ありがとう料理とは、
この “3つのありがとう” を毎日の食卓で思い出すことで、
心がやさしく整い、家族の時間があたたかくなる生き方の提案です。
食べてくれる人がいること。
作ってくれる人がいること。
そして、自分の身体が食べられること。
その一つひとつにありがとうを感じられたとき、
食卓はただの食事ではなく、
幸せに気づく場所へと変わっていきます。
食卓の「当たり前」は、当たり前ではありません

私はこれまで、パパ料理研究家として活動し、
家族でごはんを囲む共食(トモショク)を広めてきました。
しかし、長女の闘病と、自分自身のがん手術(早期発見で現在は心身ともに健康です)を経験したとき、
食卓の見え方が根底から変わりました。
病院のベッドで眠り続ける娘に、
私は何度も料理を作りたいと思いました。
けれど、もう食べさせてあげることはできませんでした。
その時、強く強く感じたのです。
「食べてくれる家族がいることは、どれほど幸せなことだったのか」
「今まで食べてくれて、ありがとう」
家族で食卓を囲む回数は有限なのです。
そして今度は、私自身が直腸とリンパ節切除の術を経験し、
数日間、点滴だけで過ごしました。
初めて口にしたお粥の味を、私は一生忘れません。
噛めること。
飲み込めること。
胃に届く感覚があること。
身体が食べ物を受け入れてくれること。
すべてが奇跡のようでした。
その瞬間、私は自分の身体に向かって、
「食べてくれて、ありがとう」とつぶやいていました。
ありがとう料理は、3つの「ありがとう」でできています



1|食べ物のいのちに感謝する「ありがとう」
- 作物・動物・海や大地が育ててくれた、食べ物そのものの命
- それが自分の命を支えてくれること
- 今日も食べられることが当たり前ではないという気づき
“いのちをいただく”ことへの深いありがとう。

2|作ってくれた人・育ててくれた人への「ありがとう」
- 食材を育ててくれた農家・漁師・生産者
- 運んでくれた人、売ってくれた人
- 家族や仲間、料理を作ってくれた人の手間・時間・思い
- 食卓を支えてくれたすべての人
“この食卓は誰かの働きによって成り立っている”
その事実へのありがとう。

3|食べてくれる相手と、自分の身体への「ありがとう」
- 自分が作った料理を食べてくれる家族・友人・仲間
- 食卓を共にしてくれる相手の存在
- そして、健康だからこそ“自分が食べられる”ということ
- 口で噛み、飲み込み、胃が動いてくれる自分の身体
“食べることができる奇跡”へのありがとう。
この3つの「ありがとう」がそろったとき、
食卓はただの食事ではなく、
幸せに気づく場所になります。
家族の幸せは、特別なことではなく「気づくこと」から始まります
ありがとう料理に必要なのは、
特別な料理でも、豪華な食材でもありません。
・今日も誰かが作ってくれた
・今日も誰かが食べてくれた
・今日も自分は食べることができた
その事実に気づくこと。
その小さな感謝が、家族の空気を変えます。
作る人は相手を自由にし、
食べる人はその自由に感謝する。
お互いを尊敬し合い、
平等に暮らせる関係が生まれます。
家庭の幸せは、
遠くに探しに行くものではありません。
目の前の食卓の中に、すでにあるのだと、私は思います。
ありがとう料理は、その“気づき”を届ける考え方です。
そして、誰もが「ありがとう」と思い、言えることで、
食卓は楽しい場所になっているはずです。
子どもたちへ
子どもは「ありがとうの本質」を言葉では理解できません。
けれど、親が楽しそうに料理を作り、
楽しそうにごはんを食べる姿を見ることで、
“食卓は楽しいもの”と身体で覚えます。
親が発する「ありがとう」は、
子どもの一生の宝物になります。
高齢者の方へ
年齢を重ねるほど、
「食べられること」の尊さは深まります。
食事の味が好みでなくても、
口で噛み、飲み込み、自分の力で食べられること。
それ自体が、人生の素晴らしい時間です。
ありがとう料理は、
人生の最後の瞬間まで“食べる喜び”を支えてくれる考え方です。
私がありがとう料理を伝え続ける理由
食べてくれる人がいること。
食べられる自分の体があること。
この二つの奇跡に気づいた瞬間から、
私は3つの「ありがとう料理」を広める、「ありがとう料理研究家」として生きると決めました。
ありがとうの気持ちは、
自分の心を軽くし、
周りの人を優しくし、
家庭を温かくし、
社会を平和にします。
ありがとう料理は、
食卓から幸せと平和を生み出す“生き方”です。
「ありがとう料理研究家」として

心から食べてくれてありがとうと思える人は、
その人自身の人生を幸せにします。
今日のごはんを、
誰かと食べられること。
自分が食べられること。
そのひとつひとつに、ありがとう。
それが、ありがとう料理です。
同じ思いを持つ方といっしょに「ありがとう料理」を伝えていきたいと思います。
滝村雅晴に声をかけてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
株式会社ビストロパパ代表取締役
ありがとう料理研究家 滝村雅晴
